がんばった経験は
次につなげることができる
千葉県の株式会社吉美建設では、2014年から受入れを開始し、現在も多くの外国人を雇用しています。今回は、同社代表の吉田さんとベトナム人3名の声をご紹介します。 (2025年8月27日取材)
企業プロフィール
| 所 在 地: | 【本社】千葉県野田市山崎貝塚町14-71 【白井支店】千葉県白井市神々廻1769-1 |
|---|---|
| 事業内容: | 大工工事業(型枠専門工事業) |
| 従業員数: | 32名 (内:特定技能16名 すべてベトナム人) |
| Website: | https://yoshimikensetsu.sakura.ne.jp/ |
| 初期導入: | 宿舎の確保 エアコンやテレビなどの生活家電 交通費支給 など |
給与イメージ
- 特定技能(月額基本給)
約26万円
※日本語レベルに応じた手当あり - 技能実習(月額基本給)
約20万円
受入企業 Interview
代表取締役
吉田 慶善 氏
受入れで大切にしていることは?
私は韓国出身で、32年前に日本へ来ました。最初は日本語もわからず、コンビニで猫の缶詰をおかずと間違えて買ったこともあるほど。だからこそ、来日したばかりの彼らには「ママ」と呼ばれるくらい寄り添っています。叱ることもありますが、理解し合えば、きちんと伝わります。彼らも「この人は本気で心配しているんだ」とわかってくれています。
印象的なエピソードはありますか?
1級型枠施工技能士の試験に合格したベトナム人社員がいます。受入れ3期生で、1期生よりも日本語ができない状態でしたが、テキスト一冊を丸暗記して合格しました。日本人の職人でも落ちることがある試験ですが、それでも「がんばればできる」と証明してくれた彼の努力には、私も胸を打たれました。
育成についての考えは?
受け入れた人たちには「現場で手元作業だけ」ではなく、言葉を覚え、仕事を覚え、自ら率先して動ける存在になってほしいと思っています。だからこそ、日本語勉強会も日曜朝に定期開催し、資格取得に応じた手当も支給しています。本人のやる気次第で、いくらでも成長できる環境です。できれば現場で仕事を幅広く学び、母国に戻った後も自信を持って働けるような人材に育ってくれたら、それが一番の願いですね。
導入予定の企業へのメッセージをください
文化や言葉の違いは確かにありますが、大切なのは「一人の人間」として相手と向き合うことです。日本人社員と同じように接し、同じように名前を呼ぶ。それだけで、彼らは心を大きく開いてくれます。叱る時は本気で叱り、がんばった時は本気で褒める。そうすれば、きっと家族のような関係が築けるはずです。誠実に向き合う覚悟があれば、必ず信頼関係は生まれます。ぜひ一歩、踏み出してみてください。
現場で働くみなさんの声
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、同社に在籍するベトナム人3名にお話を伺いました。
ビンさん
11年間遅刻ゼロが自慢。日本の礼儀を子どもたちにも伝えたい
特定技能2号として働くビンさん。1級型枠施工技能検定試験にも一発合格した努力家です。「11年間、遅刻は一度もありません。時間を守ることが自分の誇りです」と語る姿が印象的でした。会社できれいに並べられたスリッパを見て感動し、今ではその礼儀を自ら実践。幼い我が子にも教えているとか。「日本で長く家族と暮らしたい」その夢に向けて、今も努力を続けています。
トイさん
納豆も焼肉も大好き。現場のリーダーを目指します!
型枠大工の技能と日本の文化を積極的に吸収してきたトイさん。「納豆も梅干しも大丈夫。毎日食べています」と話す柔軟さと、1級型枠施工技能検定試験の合格を経て特定技能2号へ進んだ実力が魅力です。休日には浅草やスカイツリーを巡り、日本の生活を満喫。焼肉が好物で、職場の仲間との食事も楽しみの一つだとか。将来は「現場を任せてもらいたい」とリーダーを目指します。
マインさん
好きな花は桜。コツコツ型の職人を目指して日々勉強中
2018年に来日したマインさんは、「最初は大変だったけど、今は仕事が好き」と笑います。春は桜の名所を巡るそうで、「立川や上野でお花見をします」と話してくれました。現在はN3を取得し、1級型枠施工技能士を目指して勉強中。月2回の日本語勉強会に加え、自主的に学ぶ勤勉さが光ります。「会社の人が優しいからがんばれる」と力強く話してくれました。




